RIETI、ECGI、WBFが「新時代を迎えた日本の同意なき買収: 学術研究から見た企業、投資家への示唆」を題するシンポジウムを開催します

【本シンポジウムについて】
本シンポジウムでは、日本の経営陣と投資家が、事前同意なき買収(敵対的買収)の新たな波にどのように対処すべきかを探ります。基調講演者のマルコ・ベヒト教授は、ECGI(欧州コーポレートガバナンス研究所)の事務局長として、世界中のコーポレートガバナンス研究者の幅広いネットワーク形成に貢献してきました(早稲田大学ビジネス・ファイナンス研究センターもECGI メンバー)。
ベヒト教授には、日本国外での法学、経済学の研究者による学術研究動向について基調講演をお願いし、その後のラウンドテーブルでは、法律、経営、金融の分野の著名な学者や実務家であるパネリストをお招きし、日本が直面している同意なき買収への対処方針や今後の課題について議論します。

【本シンポジウムの背景】
事前同意なき買収(敵対的買収)は日本では長らくタブーとされてきました。しかしながら、2014 年に始まった日本のコーポレートガバナンスとスチュワードシップの改革により、取り巻く環境は徐々に変化しています。特に、2023 年8 月に経済産業省が公表した「企業買収に関するガイドライン」では、事前同意なき買収であっても、真摯な買収提案については速やかに取締役会に付議するなどの対応を求めており、指針公表以降、NIDEC によるTAKISAWA の買収や、第一生命ホールディングスによるベネフィット・ワンへの買収など、複数の事前同意なき買収が成功しています。現在は、カナダの小売業者Alimentation Couche-Tard が、セブン&アイホールディングスに対して事前同意なき買収提案をしており、その行方も注目されています。

【プログラム】
2024 年11 月18 日(月) 3:00 pm. – 5:30 pm.
会場:早稲田大学日本橋キャンパス(コレド日本橋⒌階)

3:00-3:15 :開催の辞

司会:鈴木 一功 (早稲田大学教授・ECGI Research Member)

冨浦 英一 (経済産業研究所 所長・CRO)
宮島 英昭 (早稲田大学 教授・経済産業研究所フェロー)

3:15-4:10 :基調講演: “Barbarians at the Gate: Should Boards Just Say No?”

司会 : 宮島 英昭
マルコ・ベヒト(ブリュッセル自由大学教授・ECGI Managing Director)

4:20-5:25:ラウンドテーブル: 「日本企業は同意なき買収に対してどのように対処すべきか」
モデレーター : 鈴木 一功
パネリスト:
マルコ・ベヒト
田中 亘 (東京大学 教授)
古田 温子 (デロイトトーマツエクイティアドバイザリー)
吉富 優子 (レコフデータ)
宮島英昭

詳細はこちら

PAGE TOP